SCCJ ACADEMY
今日は初めての投稿になります。社長です。
普段は社員のみんなにブログを書かせている人ですが、今回はさすがに社長が行ってきたから、自分でちゃんと書いてくださいということで、悪筆ながら書かせていただきます。
したがって、かなりレアな回となっておりますが、こういうときもあるんだなということでよろしくお願いいたします!
先日5月17日に在日スウェーデン商工会議所の主催でスウェーデンに関する勉強会その名も「スウェーデンビジネススクール」に参加してきました。
そもそも在日スウェーデン商工会議所、通称SCCJってなんですか?という話ですが、
Wexthsuet Japanのウェブショップの下の方にも掲載してある通り、弊社もSCCJの会員企業となっておりまして、各種イベントへの協賛や、日本に展開するスウェーデン企業様と交流をおこなっております。SCCJは完全任意団体で、会員企業からの会費のみで運営している団体で、スウェーデン行政や日本の行政官庁の傘下団体というわけでありません。しかし、その所在地は六本木一丁目にあるスウェーデン大使館の中にあり、担当専務理事も大使館職員からの転職ということで、かなりスウェーデン大使館や官庁とのつながりは深い団体です。
ですので、何かとイベントの時はスウェーデン大使館を使わせてもらうのですが、人生でこんなに大使館に気軽に入っていることは今までにないです。それだけオープンなお国柄なのですね。界隈にある某大使館なんかは壁際歩いているだけで、何してるんですがと警備の警察官に声かけられるぐらいですから(笑)
建物の、90年代に建てられていますが、かなりモダンな建物で、その建物見るだけでも近くを散歩するにはいいところです!
長くなりましたが、そんなSCCJが毎年主催しているスウェーデン勉強会は、スウェーデン企業とはいいながらかなり大きなグローバル企業多く、日本法人においてもスウェーデン人のマネージャーや従業員がいない会社もあるぐらいで、なかなかスウェーデンのカルチャーバックグラウンドやメンタリティーなどに触れることが少ないということで、SCCJが毎年スウェーデンと仕事をするうえで必要な基礎知識の提供と、スウェーデン企業の根底にあるもの、またどのようにしてスウェーデン企業がイノベーティブでグローバルであり続けるのかといった考察も教える内容となっています。
今年も30名近い方が参加して、大使館内にあるオーディトリアムで一日行われました。
開会には大使も駆けつけて挨拶をいただきました。
この日の講義の全体としてですが、スウェーデン人と日本人ではかなり似ているところと、違っているところがあるいう話が多く出たのですが、大使の話の中では似ている点として、
ー 靴をぬいで家に入る
ー 苗字が自然に由来することが多い (例、森さん、田中さん、とか大木さん等等)
スウェーデン人の苗字ってちょっと変わっていて、他のヨーロッパ件と比べても違うなと思っていましたが、そういう理由があったんですね。
靴を脱いでって所は定番のつかみネタらしく、うまい感じで笑いを取ってました。
その後は、明治大学の教授でスウェーデンの社会学を先行されている方から講義をいただきました。
その中で、我々がイメージするスウェーデン人のまじめさ、勤勉さ、そして優しさは、その特有の厳しい自然環境にあるとの話がありました。
やはり、ヨーロッパの中でも北欧圏のノルウェー、スウェーデン、フィンランドは非常に厳しい環境で、19世紀ぐらいまでは最貧国でした。そんな中で、必死で仕事をしないと生きていけない=勤勉さ、一人一人が自分で頑張らないと死んでしまう=自立、仲たがいや対立していたら全滅してしまう=協調性や社会的結束といったスウェーデン人の基礎となるメンタリティーが構成されていて、それが文化背景にあるようです。
確かにと納得できる感じがありますね。日本でも同じように近代になるまでは山が険しく平地が少なく島国で資源が限定されるという、大陸と比べると厳しい環境下にあったことを考えると、ここら辺の勤勉さや、社会的結束性というのは似ていますね。ただ、自立ということになると、もう少し日本は相互扶助というか集団に対する依存が強い感じがしますね。そもそもの人口密度が違うという点あるかもしれませんね。
ということで、スウェーデンは全員労働、全員社会参加が前提条件であるため、老いも若きも男も女もみんな同じく働けるという環境にあるみたいです。なので、よく日本人の方でスウェーデン人と結婚されて、専業主婦のつもりでスウェーデンに移住すると、なんで働かないということをよく聞かれ、なかなか専業主婦でいることが出来ないといった話もあるみたいですよ。
後は、意外なのはスウェーデン企業は結構アメリカ企業と同じぐらい簡単に解雇するみたいです。ただその背景にあるのは、手厚い社会保障があるので失業してもすぐに困らないという社会のセーフティネットがあるからとのこと。さらに教育は基本的に無料なので、働いて、失業して、また勉強しなおして、他の分野で成功する人も多いみたいです。機会がいつでも与えらえれるというのはとてもいいことですね~。それが次々にイノベーションを生み出している原動力なのかもしれません。
また、そういったスウェーデン人のメンタリティの形成には低年齢からの進んだ教育方式があり、スウェーデンの小学校では社会科の時間に民主主義に始まり、ジェンダー問題、社会の多様性、変化についてしっかりと説明しているとのことでした。教科書の一説には、「社会の一員として暮らしていくには決められたルールや慣習に従う必要があります。ただし、ルールや慣習は時の流れとともに変化します。もし自分が信じるルールがあり、現在のルールと差異があると思う場合はそれを主張し続け、みんながそうだよなと思うまでやりなさい」といった自主性の尊重も謳っているなど、かなり進んだ内容です。
そうやっておもしろい話を聞いているうちにお昼になり、みなさんで大使公館のボールルームでランチでした。
そこで最後に提供されたのが、あの有名なシュールストレミングス!!世界一臭い魚の缶詰です!!
開封はもちろん屋外で、水を張ったバケツの中で開封です。
缶はすでにパンパンに膨らんでいて、水の中で缶切りを入れると、ブクブクと泡が出てきました。
それと共に、なんとも言えない臭いがしてきます。汚い話で恐縮ですが、下水道のにおいというか、トイレのにおいというか、水の中にあるのに漂ってきます。
無事に開け終わると、ピタパンみたいな薄いフラットブレッドの上に、ジャガイモ、トマト、ディル等ととともに、フィレが一切れ載せられました。
さあ、覚悟を決めて一口。
最初はあの漂っていた臭いが口の中に広がりますが、そこまで強烈ではない。
味わうと、しっかりと塩気の聞いたこはだというか、イワシというか、
味はおいしいですがかなり、塩気が強いので、これは お酒に合いそう。
見た目と開けた時のにおいに比べると、比較的マイルドなのは、付け合わせてる組みあわせにあると、シェフが説明してくれました。
なるほど、しっかりと食べ合わせがあるんですね~。そのままいったら、これは食べられないな~。
食べ終わったら、しっかりと世界一臭い魚の缶詰を食べましたという証明書をいただきました。
午後も引き続き講義で、元エルゴノミデザイン社の方から、なぜスウェーデンはイノベーティブなのかという講義を受けました。その中では、スウェーデンは第二次大戦に参加せず、働き盛り人口が減らなかったので、いち早く高齢化社会を迎えてしまい、高齢者も社会参加をしなければならないとい課題の元、人間工学(エルゴノミクス)に力を入れた結果、現在のユニバーサルデザインの原型が出来上がっていったとのことでした。また、午前の講義でも話されたいたのですが、もともと人口が少ないのと、市場が小さいことでスタート時から常に海外を向いて仕事をしているということも、今日グローバルで活躍するスウェーデン企業が多い理由だそうです。
その後は、スウェーデンの働き方について、二人の講師の方がそれぞれ、FIKAを踏まえたスウェーデン人の働き方とダイバーシティの話題について講義をされました。
全て終わった後は、スウェーデン大使館の武官の方から卒業証書の授与を受けました。
こういうところはしっかりとしていますね。
終了式の後はカクテルパーティー。
ご自慢のスウェーデン料理が出されました。
スウェーデン料理の定番といえば、ミートボールとスモークサーモンですが、間違いなくこの2品はいつでも出てきます。
それ以外にも、野菜をふんだんに使った料理も多く、おいしいですよ。
長くなりましたが、色々とスウェーデンについて駆け足で学んできたことをお伝えしましたが、一日を通して、スウェーデンという国は、非常に進んでいるなぁと実感しました。それは環境保護の側面でも、男女平等、ダイバーシティー、そして働き方、イノベーション。今後世界が進んでいく方向のパイロットモデルとなっている点が多く、我々も見習いながら、こういったスウェーデンの文化や考え方をお伝えできればなと思っております。
私はまたしばらく書く機会はないと思いますが、WEXTHUSET JAPANのブログは社員がみんなで書いておりますので、時々チェックしてください!!
普段は社員のみんなにブログを書かせている人ですが、今回はさすがに社長が行ってきたから、自分でちゃんと書いてくださいということで、悪筆ながら書かせていただきます。
したがって、かなりレアな回となっておりますが、こういうときもあるんだなということでよろしくお願いいたします!
先日5月17日に在日スウェーデン商工会議所の主催でスウェーデンに関する勉強会その名も「スウェーデンビジネススクール」に参加してきました。
そもそも在日スウェーデン商工会議所、通称SCCJってなんですか?という話ですが、
Wexthsuet Japanのウェブショップの下の方にも掲載してある通り、弊社もSCCJの会員企業となっておりまして、各種イベントへの協賛や、日本に展開するスウェーデン企業様と交流をおこなっております。SCCJは完全任意団体で、会員企業からの会費のみで運営している団体で、スウェーデン行政や日本の行政官庁の傘下団体というわけでありません。しかし、その所在地は六本木一丁目にあるスウェーデン大使館の中にあり、担当専務理事も大使館職員からの転職ということで、かなりスウェーデン大使館や官庁とのつながりは深い団体です。
ですので、何かとイベントの時はスウェーデン大使館を使わせてもらうのですが、人生でこんなに大使館に気軽に入っていることは今までにないです。それだけオープンなお国柄なのですね。界隈にある某大使館なんかは壁際歩いているだけで、何してるんですがと警備の警察官に声かけられるぐらいですから(笑)
建物の、90年代に建てられていますが、かなりモダンな建物で、その建物見るだけでも近くを散歩するにはいいところです!
長くなりましたが、そんなSCCJが毎年主催しているスウェーデン勉強会は、スウェーデン企業とはいいながらかなり大きなグローバル企業多く、日本法人においてもスウェーデン人のマネージャーや従業員がいない会社もあるぐらいで、なかなかスウェーデンのカルチャーバックグラウンドやメンタリティーなどに触れることが少ないということで、SCCJが毎年スウェーデンと仕事をするうえで必要な基礎知識の提供と、スウェーデン企業の根底にあるもの、またどのようにしてスウェーデン企業がイノベーティブでグローバルであり続けるのかといった考察も教える内容となっています。
今年も30名近い方が参加して、大使館内にあるオーディトリアムで一日行われました。
開会には大使も駆けつけて挨拶をいただきました。
この日の講義の全体としてですが、スウェーデン人と日本人ではかなり似ているところと、違っているところがあるいう話が多く出たのですが、大使の話の中では似ている点として、
ー 靴をぬいで家に入る
ー 苗字が自然に由来することが多い (例、森さん、田中さん、とか大木さん等等)
スウェーデン人の苗字ってちょっと変わっていて、他のヨーロッパ件と比べても違うなと思っていましたが、そういう理由があったんですね。
靴を脱いでって所は定番のつかみネタらしく、うまい感じで笑いを取ってました。
その後は、明治大学の教授でスウェーデンの社会学を先行されている方から講義をいただきました。
その中で、我々がイメージするスウェーデン人のまじめさ、勤勉さ、そして優しさは、その特有の厳しい自然環境にあるとの話がありました。
やはり、ヨーロッパの中でも北欧圏のノルウェー、スウェーデン、フィンランドは非常に厳しい環境で、19世紀ぐらいまでは最貧国でした。そんな中で、必死で仕事をしないと生きていけない=勤勉さ、一人一人が自分で頑張らないと死んでしまう=自立、仲たがいや対立していたら全滅してしまう=協調性や社会的結束といったスウェーデン人の基礎となるメンタリティーが構成されていて、それが文化背景にあるようです。
確かにと納得できる感じがありますね。日本でも同じように近代になるまでは山が険しく平地が少なく島国で資源が限定されるという、大陸と比べると厳しい環境下にあったことを考えると、ここら辺の勤勉さや、社会的結束性というのは似ていますね。ただ、自立ということになると、もう少し日本は相互扶助というか集団に対する依存が強い感じがしますね。そもそもの人口密度が違うという点あるかもしれませんね。
ということで、スウェーデンは全員労働、全員社会参加が前提条件であるため、老いも若きも男も女もみんな同じく働けるという環境にあるみたいです。なので、よく日本人の方でスウェーデン人と結婚されて、専業主婦のつもりでスウェーデンに移住すると、なんで働かないということをよく聞かれ、なかなか専業主婦でいることが出来ないといった話もあるみたいですよ。
後は、意外なのはスウェーデン企業は結構アメリカ企業と同じぐらい簡単に解雇するみたいです。ただその背景にあるのは、手厚い社会保障があるので失業してもすぐに困らないという社会のセーフティネットがあるからとのこと。さらに教育は基本的に無料なので、働いて、失業して、また勉強しなおして、他の分野で成功する人も多いみたいです。機会がいつでも与えらえれるというのはとてもいいことですね~。それが次々にイノベーションを生み出している原動力なのかもしれません。
また、そういったスウェーデン人のメンタリティの形成には低年齢からの進んだ教育方式があり、スウェーデンの小学校では社会科の時間に民主主義に始まり、ジェンダー問題、社会の多様性、変化についてしっかりと説明しているとのことでした。教科書の一説には、「社会の一員として暮らしていくには決められたルールや慣習に従う必要があります。ただし、ルールや慣習は時の流れとともに変化します。もし自分が信じるルールがあり、現在のルールと差異があると思う場合はそれを主張し続け、みんながそうだよなと思うまでやりなさい」といった自主性の尊重も謳っているなど、かなり進んだ内容です。
そうやっておもしろい話を聞いているうちにお昼になり、みなさんで大使公館のボールルームでランチでした。
そこで最後に提供されたのが、あの有名なシュールストレミングス!!世界一臭い魚の缶詰です!!
開封はもちろん屋外で、水を張ったバケツの中で開封です。
缶はすでにパンパンに膨らんでいて、水の中で缶切りを入れると、ブクブクと泡が出てきました。
それと共に、なんとも言えない臭いがしてきます。汚い話で恐縮ですが、下水道のにおいというか、トイレのにおいというか、水の中にあるのに漂ってきます。
無事に開け終わると、ピタパンみたいな薄いフラットブレッドの上に、ジャガイモ、トマト、ディル等ととともに、フィレが一切れ載せられました。
さあ、覚悟を決めて一口。
最初はあの漂っていた臭いが口の中に広がりますが、そこまで強烈ではない。
味わうと、しっかりと塩気の聞いたこはだというか、イワシというか、
味はおいしいですがかなり、塩気が強いので、これは お酒に合いそう。
見た目と開けた時のにおいに比べると、比較的マイルドなのは、付け合わせてる組みあわせにあると、シェフが説明してくれました。
なるほど、しっかりと食べ合わせがあるんですね~。そのままいったら、これは食べられないな~。
食べ終わったら、しっかりと世界一臭い魚の缶詰を食べましたという証明書をいただきました。
午後も引き続き講義で、元エルゴノミデザイン社の方から、なぜスウェーデンはイノベーティブなのかという講義を受けました。その中では、スウェーデンは第二次大戦に参加せず、働き盛り人口が減らなかったので、いち早く高齢化社会を迎えてしまい、高齢者も社会参加をしなければならないとい課題の元、人間工学(エルゴノミクス)に力を入れた結果、現在のユニバーサルデザインの原型が出来上がっていったとのことでした。また、午前の講義でも話されたいたのですが、もともと人口が少ないのと、市場が小さいことでスタート時から常に海外を向いて仕事をしているということも、今日グローバルで活躍するスウェーデン企業が多い理由だそうです。
その後は、スウェーデンの働き方について、二人の講師の方がそれぞれ、FIKAを踏まえたスウェーデン人の働き方とダイバーシティの話題について講義をされました。
全て終わった後は、スウェーデン大使館の武官の方から卒業証書の授与を受けました。
こういうところはしっかりとしていますね。
終了式の後はカクテルパーティー。
ご自慢のスウェーデン料理が出されました。
スウェーデン料理の定番といえば、ミートボールとスモークサーモンですが、間違いなくこの2品はいつでも出てきます。
それ以外にも、野菜をふんだんに使った料理も多く、おいしいですよ。
長くなりましたが、色々とスウェーデンについて駆け足で学んできたことをお伝えしましたが、一日を通して、スウェーデンという国は、非常に進んでいるなぁと実感しました。それは環境保護の側面でも、男女平等、ダイバーシティー、そして働き方、イノベーション。今後世界が進んでいく方向のパイロットモデルとなっている点が多く、我々も見習いながら、こういったスウェーデンの文化や考え方をお伝えできればなと思っております。
私はまたしばらく書く機会はないと思いますが、WEXTHUSET JAPANのブログは社員がみんなで書いておりますので、時々チェックしてください!!
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